しぐのるです。
風見鶏のパウエル議長率いるFRBがまたやらかしました。
現地時間の3/3朝に定例会合以外で異例の利下げを決定しました。
しかも-0.25%でなく、一気に-0.5%も。
過去の歴史を振り返ると、0.5%やら1%の利下げはリセッションの引き金となっていたこともあり、衝撃的なニュースですね。
記者会見でパウエルさんは「コロナウィルスについての危機感」を隠すことなく表明し、
パウエル「コロナウィルス問題は基本的には医療関係者の努力で克服される問題だと思うが、FRBはFRBの出来る範囲で努力したい」
ということで利下げをしたそうです。(ざっくりした意訳です、まちがってるかも)
但し、質疑応答ではWSJの記者の質問に対し、
パウエル「コロナウィルス問題が収束した後は米国経済は力強く回復すると考えている」
と答えたあと、別の記者の質問には
パウエル「今回の利下げで(コロナウィルス問題への)対応は十分だと考えている」
パウエル「コロナウィルスが早期収束した場合は、考えを変える」
と答えています。
コロナで焦ったFRBの対応、市場は先行き不安と捉えてしまうか
今回のFRBの対応はこれまでの-0.25%ではなく、一気に0.5%下げるという焦りが垣間見えるものでした。
これでFF金利レートは1.75→1.25%まで下がりました。
これ以上下げられないとは言いませんが、今後金融市場がさらに下落した場合の対応幅が狭まっているのは事実でしょう。
恐らく3月18日のFOMCではこれ以上の利下げはしないでしょうが、4月のFOMCではもう1回するかどうかが注目されます。
これを書いている日本時間1:21現在ではNYダウへの影響は軽微ですが、今後株価がどうなるかは少し不透明になりました。
しかし、コロナウィルスが収束した後については、「考えを変える」と答えているあたり、
今回の利下げをずっと維持するかは不明です。
何にしろ、今回のパウエルのやったことも「市場からの要求にそのまま答える」っていう風見鶏です。
2019年の利上げ中止、利下げ開始の時も市場が催促するのにそのまま答える形でした。
利上げはそもそも前任のイエレンのヤツを引き継いでいます。
何回かブログ記事にしたことがありますが、パウエル議長は市場のいいなりで自分でコントロールする気はないのかなと思わされますね。
そもそも、前回のFOMCじゃ「利下げは終わり!」つってたのに(笑)
個人的には今回の緊急利下げはとりあえず-0.25%とし、「次の3月18日でFOMCでさらに0.25%下げる用意がある」とでもしておけばいいのにと思ってしまいますね。
あとは完全に予想ですが、パウエル議長他FRBメンバーの耳には「さらに凶悪なニュース」が聞こえてきており、それに対しての予防として-0.5%を選択したのかなと好意的にみることもできます。
パウエル議長は会見で今回の追加利下げに考えを変えた理由を会見の冒頭で
「新しいリスクが出てきたので、それに備えるために利下げをした。」
と言っており、上の予想を否定できない様にも見えます。
だからと言って投資家のやることは変わらない
結論からいうと、例えここからリセッションが始まったとしても、私は安くなった優良企業の株式を淡々と買っていくと思います。高配当の銘柄をメインに。
むしろ、リセッションは待ち望んだ展開と言っても過言ではありません。
資産を大きく伸ばすチャンスは、リセッション時にどれだけ保有株を手放して株価下落の恐怖から解放されたいという誘惑に耐え、さらに株式を買い向かったかにつきます。
高配当株は「配当金を再投資する」という行為をすることで下落中にも株式を買い続ける事ができ、株価の回復は無配株よりも早い傾向があります。
もちろん、リセッションにならずこのまま株価が持ち直した場合でもハッピーです。
企業が倒産して株式が紙くずになるリスクはありますが、そこは吹けば飛ぶような若い企業ではなく、利益を稼ぐ体質が出来上がった優良企業に投資することでリスクを低減するわけです。
レバレッジの使用は厳禁です。下落時にロスカット、これが一番いけません。
こういった基本的な事を守っていれば最終的にはトマピケティのr>gの法則に終始します。
金融資産はあなたが働いて稼ぐ給料よりもはるかに多くのリターンを稼いできてくれる事は歴史が証明しているのですから。
ひゃなばい