しぐのるです。
「5G E」という表記を巡ってスプリントからAT&Tが訴えられていた件について、AT&T側の主張が採用される形で和解したとブルームバーグが伝えています。
実はこの訴訟のニュースが出たタイミングで幣ブログでも取り上げており、その時の記事がこちらになります。

詳しい話は当時の記事を読んでもらえればわかり…やすくないかもしれませんが、
要約すれば
スプリント「5Gのスピードは全然でていないのに5G Eってアンテナ表示の横に出すのは詐欺!」
というスプリントの訴えに対し、AT&Tは
AT&T「いやちゃんと5Gじゃなくて、5Gに進化する途中の「5G E」ってことで差別化して宣伝してますし^^」
といった感じで反論していました。今回、このAT&Tの主張が通った形での和解となり、
AT&Tは今後も「5G E」の表記を使い続けるそうです。
AT&Tは2月末にも米司法省からタイム・ワーナー買収について反トラスト法違反で訴えられていた訴訟にも勝利しており、今回さらにスプリントとの訴訟でも勝利できたことになります。
そのAT&Tの1-3月期の決算発表は明日4/24水曜日に控えており、この業績次第で株価が動くと考えられます。
AT&T株に注目する投資家が徐々に増えてきた
WSJなんかを読んでいても、半年くらい前は「AT&Tは成長性が無い、配当利回りを追求するならいいかもね?」くらいのトーンの記事が多かったんですが、タイム・ワーナー買収訴訟に勝利した後は、バロンズでもこの様に大々的に取り上げられております。
【バロンズ】米通信業界2強、どちらに投資すべきか
この記事の中身は大半がAT&Tの現状確認に割かれていて、ベライゾンは添え物扱いな感じです。
この様な記事が出てくるあたりから、AT&Tに注目する投資家が増えてきているんだろうなぁと感じています。
しかし、AT&Tは同時に世界一の借金を抱える企業でもあり、(2位はベライゾン)その債務の返済額が、AT&Tの首脳陣が予想した通りなのかどうかが、今度の決算で注目すべき点の一つです。
但し、今回の決算がもし仮に悪かったとしても、あまり悲観する必要は無いと思っています。
その理由は先日こちらで記事にしています。

「タイム・ワーナーとAT&Tのコラボが少しでもうまくいけば、AT&Tはきっちり増収出来る」というバロンズの試算が本当かどうかはわかりませんが、
ベライゾンの「5G対応だけきっちりやっていれば成長できる!」っていう主張よりは正当性を感じています。
どちらにしろ、配当性向にはまだ余力も見られるので、6%の配当をもらいながら、
この米国二大通信企業の行く末を見守りたいと思います。
そうそう、3位と4位の合併の話は何やらこじれている様ですね。
5Gへの投資を本格化させないといけないのに、合併でまごついている時点でかなーりヤバい状況じゃないかなぁと思うんですが、どうなんでしょうか。
ひゃなばい