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1ドル104円でも超円安?実質実効為替レートの話

しぐのるです。


皆大好きTV東京の経済番組、モーニングサテライト「モーサテ」で、今日1/7は2019年の為替予想スペシャルでした。

先週金曜の「2019年の株価予想スペシャル」の様にエコノミストを6人読んで
為替の行方について語ってもらう構成です。


そんな中で、一人のエコノミストが「実質実効為替レートでは超円安水準なので、きっかけがあれば1ドル=100円を大きく割り込む超円高もありうる」


と言っておりました。
気になって調べた結果、実質実効為替レートとは、物価の変動を加味しつつ、特定の通貨ペア間の為替レートではなく、多くの通貨に対して、円高なのか、円安なのかを示す指標の事でした。


つまり、もし10年間1ドル=100円でずーっと為替変動がなかったとしても、アメリカのインフレ率は年2~3%、日本のインフレ率が1%以下だった場合、このインフレ率の差分だけ円安になってるよね、って話です。多分。(酷いブログ…)


よくわからない事はグラフにしてみるとわかりやすくなります。
データ取得元はこちらこちら

このチャートはどういうことかというと、ドル円はずーっと100円近辺でウロウロしているのに対し、実質実効為替レートは1990年代に150つけて以来ズルズルと円安が進み、バブル期の水準以下になっているという事になります。


つまりそのエコノミストは、この指数が過去最低付近にある=円安だと論じているわけですね。
とはいえ、この実質実効為替レート、他国の為替やインフレ率を加味して算出されるわけでして、
1980-1990年代は主にUSドルの実行レートと関係性が高く、動きがリンクしています。

しかし2000年以降はユーロや人民元等の台頭もあり、その諸国よりもインフレ率が長らく低迷してきた日本は、相対的に円安が進んだという見方もできます。


何が言いたいかというと、「低インフレ率が円安を招いており、そのインフレ率が伸びない以上、そうそう大きな円高に振れる事はないだろう」って事です。


もっといえばJPYに1980-90年台程の魅力がないんですよ。だから円安に傾いているんです。
円が弱い、日本が弱いんですね。

ですが、ひとたびマーケットが不安定になると、国としての安定感が高い日本円が安全だと円が買われます。なるほど、そうなればたしかに円高圧力はあるでしょう。


ですが、今や低金利のサイクルは終わりかけです。
金利のつかない円を買うより、国としての安定感が世界一且つ金利のつくドルを買うでしょう。もっと言えばドル建ての米国債を買うでしょう。


他にも円安になる理由があって、日銀は今ETFを買う事で日経平均株価を下支えしています。
これ、他国からしたらものすごく異常な事なんです。官製相場ですもの。


よく似た話で2015年のスイスフランショックの話がありますね。
スイスフランが高くなるとスイスの中央銀行がフラン売りを仕掛けてフラン安に導いて輸出競争力を保つというものです。それを2015年いきなり中断宣言をしたもんだからスイスフランは20%も暴騰したというものです。


もし、これと同じことが日本株に起こったとしたら、円が暴騰する?NOです。暴落するのは日本株でしょう。


そして年金を原資としてETF買いしてるもんですから、年金問題がこれまで以上に再燃するでしょう。
当然、政権なんか吹っ飛びます。


そんなリスクを抱える日本円を誰が買うんでしょうか。結果、円安傾向になります。


さらに低金利の内は円安は続きます。
何故なら世界のファンドは低金利の日本円でお金を借りて、外国に投資することで儲けるからです。


つまり円は外国に投資される=円を売って外国通貨になる=円安になるわけですね。


こんな感じで、時の政権がよほどのアホでない限り、低インフレ率を尻目に金融緩和を解除するなんて暴挙に出るわけがない為、過度な円高は抑制されるということです。


しかし今書いてきたことが全て悪いほうに出た場合、つまり
①リセッションで世界経済が一気に失速
②日本株もその煽りで大暴落
③リスク回避の円買い
④年金資産に大ダメージ
⑤マスコミ各社一斉に政権を袋たたき
⑥政権交代でまたアホ政権爆誕
⑦低インフレ率尻目に金融緩和解除(他国は金融緩和開始)

なんてミラクルコンボが決まれば超円高も夢じゃないでしょうね。
書いてて割とありそうで怖いですが。

「悲観の中で買う」のが大事だと普通の投資家なら常識ですが、
日本人は金融=「ズルい」、とか「汚い」って平気でのたまう民族です。


④まで行くと⑤→⑦まではすぐ行きそうですので、
日銀によるETF買いは結構な綱渡りだなぁと感じますね。


ここまで円安になる事ばかり書いてきましたが、実は超円高は個人的には期待してます。
低金利通貨の為替は最後には必ず回復するのはわかっていますから、絶好のドルの買い場となるでしょう。


逆に、今の世界経済にそこまでのインパクトのある火種が育っているともあまり思えません。
中国にしろ英国にしろ、実際に悪化したって実感が出るにはまだまだ先の事でしょうし。
日本の官製相場にしても世界経済が順当なら大丈夫でしょう。むしろ貯金ばかりでお金を使わない国民に代わって投資してくれる素晴らしいシステムです。


そんなわけで2019年はボラティリティは大きいですがまだまだ円安基調、株高が続くと考えます。


ひゃなばい