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米国高配当株投資家に「トータルリターンは?」と聞く意味がない理由

しぐのるです。

SNSはあまり得意ではない私ですが、一応Twitterをやっています。
今の人は生活アカウントや趣味アカウント、仕事アカウントとかでアカウントを使い分けるそうですね、私はそんなの面倒なので趣味から仕事から投資関連を全部同じアカウントでやっています。そもそもフォロワー少ないのでそんなリスクヘッジする必要ないですし。

といっても、最近のTwitterは、ほとんどこのブログの配信記事を自動ツイートするだけになってます。4月に自分でツイートしたのは弘前公園の桜の話くらいだったかな。
ハッシュタグ?ハッシュドポテトは好きですよ。(込み上げる殺意

さて、そんな全くといっていい程フォローする価値のない私のTwitterですが、酔狂なことに数人の投資家さんのフォロワーもおり、極々たまーに、「いいね」をくれたりしていて恐縮の限りです。この場を借りて御礼申し上げます。私の方からはいいねしないので本当にすみません。

さて、そのフォロワーさんがリツイートしていた中に、こんなツイートがありました。

「高配当株に投資するブロガーは現状のトータルリターンを開示するべき」(要約してます)

このツイートを見て、「この人は何でそれが気になるんだろう?」という疑問が湧きました。
まずもって、他の個人投資家の投資成績が気になりますか?
私はなりません。

よしんばそれを知ったところで得られるものは「はぁ、この人はこういう儲け方をしたんだねぇ」くらいの感銘を受けるくらいだから。

うまくいった人の投資手法を学べる?バカいっちゃいけません、その人がやった投資手法を後からマネして儲けられる様な楽な世界なら苦労しません。

その手法を検証するにしても、マグレと必然の切り分けが出来るだけの情報を持っているのもその投資家本人だけです。

そしてそれはある意味で「飯のタネ」なので、無料で教えてくれるはずがないのです。

そんな意味で、他人の投資成績程、どうでもいい情報はありません。あくまでも私にとってはですが。

にも関わらず、この「高配当株投資家ブロガーはトータルリターンを開示すべき」ツイートした人は何故そんなどうでもいい事が知りたいのでしょうか。

全くわからないので、その人のアカウントをクリックしてみると、大まかな予想がついてきました。

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インデックス投資をしていると自分がどの位置にいるのか知りたくなるらしい

その方はS&P500に連動するETFに投資している様でした。所謂インデックス投資ですね。
S&P500はいいインデックスです。
S&P500のトータルリターンは米国株投資家の指標であり、目標であるともいえます。

「なるほど、この人はS&P500に投資していてそれと高配当株投資を比較したいんだろうな」と、まず仮説を立てました。

しかしなぜ持っておきさえすれば儲かる優良インデックスに投資してるのに他人が気になるんだろうか。という疑問が湧きます。

人間、というか動物が周囲をキョロキョロ気にするのは、そこに危険がないか察知する為です。
この人の「他人の投資成績が知りたい」という欲求はまさにこの危険を察知する行為と、さらに仮説を立てて考えてみました。

その仮説と、現在の米国株を取り巻く状況を合わせて俯瞰すると、なんとなくその人の置かれた環境と、考えている事が見えてきました。

その人はおそらくこう考えているはずです。

「米中貿易の関税引き上げでS&P500は下落していて、含み益が減少or含み損状態に突入してしまった。このまま下落し続けるなら利益確定or損切したほうがいいんじゃないのか、
他の人はどうしてるんだろう、高配当株投資家はなんで下落局面でこんなにヘラヘラしていられるんだ!そんなに安心してるなら配当履歴だけじゃなくトータルリターンを見せてみろ!」

…あくまでも私の予想ですからね?

でも私もちょっと前までIVVとVTI持ってたから気持ちはわかります。
嫁様のつみたてNISAでは相変わらず楽天VTI積み立てていますし。

インデックス投資って自信を持つのが難しいんですよね。
「アメリカ株が今後も伸びていく!」と予想してS&P500インデックスを買うのはいいんですが、そのアメリカが中国とこんな感じで貿易戦争していると、「もうアメリカは伸びないんじゃないか、少なくともここ1~2年は調整するんじゃ」と思わされます。

それがどうなるかは誰にもわかりませんが、もし調整して株価が下落した場合、
今の時点でS&P500インデックスに投資していると損失が大きくなります。

何故ならインデックスですので、下がるときは一斉に下がってしまうからです。
そして、S&P500インデックスの配当利回りは1~2%と高くありませんから、
含み損の塩漬けにせざるを得なくなってしまう怖さがついてまわります。

つみたてNISAのような長期投資を前提にする制度で買い付ける分にはいいんでしょうけども、「売買を繰り返して短時間でお金を儲けたい」と思う人にはこれは受け入れられないと考えられます。

そうやってこの貿易戦争のニュースが出て、自分の保有するS&P500ETFが値下がりしていくのをみて「もっと下がるかもしれないから買うに買えない…どうすれば」と周囲を見渡したところ、我々米国高配当株投資家のブログが目に留まります。

そのブログでは「ほーらやっぱり下落した!今までの楽観は絶対怪しかったもんねー、待ちに待った高配当株買い時到来!何かおうかなぁ~」といった、楽観を通り越して頭の悪さすら感じられる記事がアップされているわけです。
(どこか別のブログではなく、私のブログを要約したものです。あれ、私のブログってひょっとしてこれツイートするだけで事足りるんじゃ?あれれ?)

それを見たこの人は「そんなにいいならトータルリターンみせろよ!」とツイートしたんだろうなぁと、考察しました。

さて、そんな「高配当株投資家ブロガーはトータルリターンを開示しろ」ツイートをした理由が、ある程度仮定できました。

それに対する回答を高配当株ブロガーでトータルリターンを公開していない私が、恐縮ながら(多分みてないだろうけど)させていただきます。

高配当株だから当然現状ではインデックス投資にトータルリターンで大きく負けています。

ではなぜインデックスではなくあえて高配当株なのかといえば、今後下落局面となった場合、過去のデータからみると高配当株はインデックス投資よりも下落幅が小さくなります。

高配当株がディフェンシブ株と呼ばれる所以ですね。

そして、株価が回復基調に戻るときはインデックスよりも早く回復します。

何より、下落している最中でも米国の高配当銘柄は減配をしにくい傾向があります。
私が好きなAT&T【T】は30年以上も増配し続けています。

つまり三度の金融ショックを経てすら減配どころか増配を途切れさせていないんですね。
下落時に塩漬けになるインデックスETFと違い、AT&Tに代表される高配当銘柄は概ね3%以上の配当金を出してくれます。

この配当金を原資に下落時にも安くなった株式を買い付けることができるので、
下落は全く怖くありません。

とはいえ、株価が下落すると自分の総資産が減るので少し嫌な気分にはなります。
しかしその気分以上に、定期的に振り込まれる配当金の「何もしてないのにお金もらった」感が素晴らしく、日々の悪いニュースがあって株価が下落しても、平々凡々と生活をおくれています。

こういう事を書くと、「配当貰った分株価下げてたら意味ないじゃん」と言われる方もいますが、企業が成長を続けようとしている限り、株価が下げ続けることはないと考えられます。

例えばAT&Tはワイヤレス事業とメディア事業を結び付ける事で成長していく絵を見せてくれています。それが成功するにせよ失敗するにせよ、AT&Tの契約者は今までよりは解約しづらくなる事が考えられるので、AT&Tに利益をもたらすと考えています。

そもそも、リーマンショックから早10年、ずーっと好景気できています。
機会損失が嫌なので、次の金融ショックが起こるまで投資を休む様なマネはしませんが、
これからもこの10年と同じ調子で経済が伸び続けると考えるのは、少々楽観しすぎと感じます。

そういう意味で、下落に強いディフェンシブ株にひとまず投資しておいて配当金というインカムをもらっておき、金融ショックが来たらインデックス投資を始めとしたキャピタルゲイン目当ての投資に切り替えるのが定石と考えています。

もちろん、あなたが今後もこれまでの10年と同じように米国経済が伸びるとお考えなら
今のままインデックス投資を続けるのがいいと思います。

しかし物事には、とりわけ金融の世界には「サイクル」というものが存在します。
どちらか一方に振れた振り子は、勢いをつけて反対側に振れます。
そしてその振り子はしばしば元の高度よりも高い位置まで振れていってしまいます。

その振り子を加速させるのは投資家の恐怖や楽観の心理であることが多いです。

今、リーマンショックから戻った振り子は以前の高さよりも高い位置に振れています。
そんな中、その振り子がさらにもっと高く振れると考える事は私にはできません。
それこそ楽観が行き過ぎていると思います。

以上から、インデックス投資をしていて不安になったのであれば、高配当株への分散投資を10年20年の長期間で続けることをおすすめします。

あぁ、もし高配当株投資を始めるなら一つだけアドバイスを。
目先のトータルリターンは気にしない方がいいですよ。

ひゃなばい