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米中貿易戦争が沈静化で本当の戦争に?【後半】

しぐのるです。

一昨日のWSJの記事への反論感想文の後半です。

米中貿易戦争の休戦、より危険な世界の幕開け

上記のWSJの記事の最後の一文はこうです。
「投資家は中東を政治リスクが発生しそうな不穏地帯とみなしてきた。だが今後10年は、それがアジアになりそうな可能性が高まっている。」

私が言うのも本当にアレなんですが、酷すぎる文章ですよね。

「なりそうな可能性が高まっている」
原文では「it seems increasingly likely to be」

不確定を示すセンテンス三段活用ってそれもう実現しないって言ってるようなもんでしょう。

そうです、実現しえないんです。

中国が貿易戦争で痛めつけられた仕返しで東シナ海や南シナ海とかでアメリカをこれ以上怒らせる行為をするわけがありません。

そんなことしたらアメリカは経済制裁を上乗せする口実が出来ます。
せっかく何とか第一弾の合意まで来たのにも関わらずです。

中国は今自国の5G技術をどこまで世界中に張り巡らせられるかが重要です。

バックドアが仕込まれた5G網とネットワークサービス網を敷くことで中国は超巨大な個人情報てんこ盛りのビッグデータを自由経済陣営に邪魔されることなく活用できます。

そこに中国は次の成長の起爆剤を得ようと考えているわけですね。

アメリカはこのネットワークサービスで収集した個人情報の取り扱いは中国ほど自由には出来ませんので、中国の5G網を邪魔する必要があります。

特にアメリカの同盟国に中国の5G網が張り巡らされた場合、アメリカにとっては不都合な情報が全て中国側に漏れていくパイプラインが出来てしまうのと同義です。

ハッキング、情報工作、スパイ活動、その他もろもろの活動がやりやすくなることでしょう。

だからアメリカはファーウェイ製品に防衛上の理由で禁輸措置を仕掛けたわけですね。
その措置も段々骨抜きになりかけていますが、少なくともアメリカとその本当の意味で近い同盟国はファーウェイ製品を使おうとはしていません。

海の上でドンパチするよりもさらに高度な戦争がすでに繰り広げられているということです。

そんな中で今米国と中国が実際の戦争になるリスクがあると思うほうがどうかしています。

そりゃ中国がそういう行動に出れば別ですが、中国は今下手に動けば自国の経済もこれまで裏で進めてきた工作もご破算になりかねないデリケートな時期と考えて泣き寝入りを続けると考えられます。

だってあの国はこのまま放っておいても自国民の消費だけで経済成長が出来るんですから。
ただその為にはある程度資源を輸入する必要があるということです。

まんま第二次世界大戦前の日本ですね。
放っておけばアメリカを脅かす存在の日本でしたが、満州で無茶した挙句中国全土を手中に収めようと南進を口実にアメリカに難癖をつけられました。

あとはご存じの通り、島国根性で空気読めない日本はそれを突っぱねているウチに石油の禁輸、開戦へと突き進みました。中国はこの歴史を横で文字通り見ていました。
今の中国がとるべき道は過去の日本の様にアメリカに売られたケンカを正面きって買う事でしょうか?私なら徹底的に遅滞戦術に努め、自国の態勢を整えます。

せっかく5Gで色々変わるトコですしね。

そんなわけで「地政学リスク」は中国の近くではなく、これまで通り中東になります。
あともしあるとすれば北朝鮮。いずれにせよ大統領選が絡むうちは大規模な軍事作戦は起こりうるはずもなく、テロ屋との泥仕合でしょう。それもアメリカが現地人を使っての掃討作戦でしょうからアメリカ人がどうこうなる確率は低いです。

あとは韓国とか一見アメリカの同盟国に見えて実は中国べったりの国はアメリカ軍の滞在費を大幅に値上げされるでしょうね。それが嫌なら中国の5G製品使うなよってお達しが出ると思われます。

二つの大国と二つの5Gシステム、これが次の冷戦のアイテムですね。

投資家としては両方に投資しておけば良いのかなと思います。

WSJがたまに出すツッコミどころ満載記事の感想文はこれまで。

ひゃなばい