しぐのるです。
ボーイングの株価下落が止まりません、毎日20%の下落。
年初からは70%以上の下落となっています。
3分の1の純情な株価。(今の若い人知らないよ
笑いごとではありません、初回の購入を300ドル台で買ってた私は苦笑いです。(笑ってんじゃん
えぇその後もちょくちょくと買ってましたとも、BAの割合は今回購入分も含めるとざっくりポートフォリオ全体の5%くらいまで増加しました。
お、そう書くとダメージは軽く見える。
…アカンです。その5%が元は10%近くあったって事やないか。
愚にもつかないザル計算は置いといて、ボーイングの話に。
もはや配当金も出してくれなさそうな雰囲気ですね。
配当は1回12億ドルくらいだそうなので、30年間減配無しの記録は続けていってほしいもんですが。さすがに政府に援助してもらっておいて配当出すのは恥知らずにも程があるでしょう。
大勢の投資家がボーイング株からリスクオフをしています。
航空業界の潜在的な成長はわかっていても、やはり炎上する船からは飛び降りてしまうようです。
気持ちはわかりますけどね。同時にチャンスでもあるわけで、私は買い増しです。
配当利回りは8%と、高配当株になった様に見えますが、配当はしばらく期待できなさそう。
倒産は今のところ無いと思っています。でなきゃ買い増しなんかしませんよね。
その根拠をつらつらと、まとまりなく書いていきます。
ボーイングが倒産しない(と思う)理由
まず、いいニュースから
・アメリカ政府による救済措置は航空関連企業全体に2000億ドル規模ってのは何となく見えてきました。
・トランプ大統領はボーイングを名指しで「救う」と明言。
いいニュース終わり。少ない。。でもいいニュースであることに変わりはないです。
とくに二つ目のトランプ大統領の支持は大きい。
次に悪いニュース。
ボーイングは過去10年間で約583億ドルのフリーキャッシュフローを稼ぎ出しています。そして、その内74%は自社株買いにあてていました。
そのことに対する批判も議会、特に民主党議員から出ている様です。ソースは以下。

他にも「株価が高値の時に自社株買いで経営陣や機関投資家を肥やしておいて、援助を要請するなど国民が許さないだろう」とか著名投資家も言っています。
悪いニュース終わり。上の民主党議員と著名投資家の言い分もわからなくはないですが、的外れといえます。
そもそも、この航空業界が痛手を被る原因を作ったのは、政府のコロナウィルス対策のせいであることを忘れてはいけません。737MAXの墜落の件は織り込まれてあの株価だったわけですからね。
人の移動を大幅に制限する政策がなければ、ここまでの影響はなかったとも言え、
下落の原因である政策を作った政府が、また同じく政策で被害を受けた企業を援助をするのはそこまで的外れではないと考えられます。
そもそもここで援助しないと倒産させたのは政府になってしまいますからね。
政治家の政策でボーイングの様な「アメリカの象徴」ともいえる大輸出企業を潰しては、この後の選挙は戦えないでしょう。
さらに、ここでボーイングが倒産する様な事態こそ、アメリカの失業率悪化や、フランスのエアバスに航空機のシェアを奪われる等、アメリカ国民への悪いインパクトを大きくしてしまいます。
もっといえば、アメリカの航空宇宙産業の力が低下する事を意味し、中国やロシア、北朝鮮、その他中東の一部等の、「アメリカの敵対国」を利することに繋がる為、
航空業界への援助を批判することは、利敵行為ですらあるわけです。
前オバマ政権時代、中国との外交は「事なかれ主義」とも揶揄されるほど、消極的でした。
それが今日の中国の台頭を招き、ハイテク分野のシェアを奪われるなど、
アメリカの利益を大きく損ねています。
中国に利することに繋がる、ボーイングを始めとする航空業界の救済への批判は、
そういうフィルタをかけてみると、いかにもな感じがしてきます。
アメリカを世界最強の軍事大国たらしめる企業の筆頭であるボーイングは、政治面からも経済面からも、そして軍事面からも、潰してはいけない企業と言え、倒産しない事を前提とした場合、長期的視点でみるならば、今の株価は割安水準と言えます。
とはいっても、今購入するのはポートフォリオ全体の5%が限界かなぁ。
さすがに手に負えない規模感の話になってきたように思います。
明るめのニュースでたら10%まで増やしてもいいかも。
今後はもうちょっと安心できる高配当企業の株を買っていきます。
ひゃなばい