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アップルが5G対応チップを開発中、一方その頃クアルコムは?

しぐのるです。

WSJのU.S.版でアップルとクアルコムの訴訟を扱った長めの記事がアップされていました。
その記事リンク 「アップルとクアルコムの10億ドルのスターダウン」

概要はクアルコムにモデムチップの特許使用料を払いたくないアップルと、そのアップルからのロイヤリティ支払いが滞って売り上げが落ち込むクアルコムの訴訟合戦について、両社のCEOのコメントを取り上げて記事にしたモノです。

この記事の終盤では「両社の内一方が矛を収める為には、それに必要な「何か」が起きなければなりません」と結んでおり、両社の訴訟問題がまだまだ続く事を示唆しています。

この問題はさながらチキンレースの様相を呈しています。
レースの展開はこうです。

第一コーナー
アップルはクアルコムのチップを安く使いたいのでロイヤリティが高すぎる独占だと訴訟を起こす。
クアルコムはアップルに値下げすると他の企業へも値下げを迫られるので、それは避けたいとiPhoneが特許侵害したと訴訟を起こす。
双方係争中で、明確な判決はまだ。

第二コーナー
アップルは5G対応iPhoneを出したいが5G対応チップは頼みの綱のインテルが開発難航。
クアルコムは5G対応チップの2世代目を既に商品化し、それをアップルに見せびらかす。
第一コーナーの決着がまだなのでアップルはクアルコムのチップは口が裂けても使いたいと言えない。

第三コーナー
アップルはインテル頼みの現状を打開するため、自社で5Gチップの開発に取り組む。
しかし独力では困難で、且つ2020年にすら間に合わなそう。
クアルコム、そんなアップルを尻目にAIデータセンター向けチップを開発中で
2019年後半に試作品提供予定【NEW!】

アップルさんが完全に後手後手で、クアルコムさんキレッキレです。
因みに第二コーナーまでの記事はちょっと前の私のブログでも触れております。

【5G開始】でもiPhoneが2020年になっても5G対応できない理由
しぐのるです。アメリカと韓国でほぼ同時に世界初の5Gサービスが開始されました。当初の予定では来週開始される予定でしたが、「世界初の5Gサー...

このように、なんとかしてクアルコムに値下げさせたいアップルは、チップの自社開発という迷走をしながら、クアルコムに向けてチキンレースの延長を仕掛けましたが、
当のクアルコムはAIデータセンター向けのチップ「Cloud AI 100」チップを開発し、AIデータセンター向け事業でも儲けようとし始めています。

もちろん、アップルとしてもチップ開発が成功すれば大きな成長機会が得られるので、
投資判断としては間違いではない様に見えますが、アップルがアップル製品のユーザーの使い心地や、そのアップル製品を使った際の感動ではなく、そのユーザーから得られるお金の増減に注目しているのは、このチップ開発の姿勢から見ても明らかです。

アップルがこれまで優位に立ってきたのは、ユーザーの感動を得られたからではないのでしょうかね。

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AIデータセンターのサーバーで活躍するチップ開発、クアルコムの勝算はあるの?

AIはもはや身近な技術といってよく、グーグルの…あのsiriみたいなやつ(アップルのsiriでええやんけ)にも使用される等、一般の人でも容易に触れられるものです。

しかし、そのAIの動作はほとんどが端末ではなく、データセンターで実行されています。
何故なら、AIに多数の画像を瞬時に判別させたり、人間の会話を理解させるには、それ相応の電力が必要で、バッテリー駆動の端末で行うには無理があるからです。

詳しい話はこちらのニュースサイトの記事で触れられています。
クアルコム、AIを加速化する「Cloud AI 100」チップを提供へ

記事によれば、AIで最先端をいくグーグルも独自のAIチップを開発中とのことで、
クアルコムはその市場にも挑戦する事になります。
GAFAの内GとAにケンカ売る格好です。大丈夫なのその2正面作戦。

しかしクアルコムにはこれまで培ってきた、「省電力でチップを動作させる」というアドバンテージがある為、勝算があると見込まれます。

如何にバッテリの消耗を気にする必要がないデータセンターとはいえ、
無限に電力を使っていては不経済ですし、パーツの消耗も早めます。

クアルコムは長年ケータイやスマホ等の無線端末向けチップを開発してきたアドバンテージを違う分野にも広げていく、正しいイノベーションを起こしつつあるといえます。

対するアップルは、同じくAI技術を取り入れたサービスを実現するべく、こうしたチップ開発に乗り出しています。
ここ数年でその規模は増大を続けていますが、そんなに簡単な道ではないでしょう。

大きくなりすぎた企業があれこもれもと貪欲に事業を広げた結果どうなったかといえば、GEを見るといいですね。端末を作るメーカーが中身まで自分で作ろうとする行為が本当に顧客にとって有益なのか、アップルはもう一度ちゃんと考えるべきだと思います。

あとバフェット先生はこのアップルの「チップ独自開発」についてどう思ってるんでしょうね。
その動きと勝算があったからAPPLを買ったのかな。

時期こそ違えど、私はクアルコムの株を買いました。バフェット先生はアップル株を買いました。

うっわ、これだけ見ると勝ち目なさそー。
でも私としては「優れた技術」を持っているクアルコムを応援したいです。
(高配当だし)

アップルの開発する5Gチップが成功するのか、失敗してクアルコムと和解するのか。
注目していきたいと思います。

奇しくも、アップルの5Gチップも、クアルコムのAIチップも2020年に出荷を開始する予定で動いているとのこと。
アップルが5Gでクアルコムに追いつくころにはクアルコムは別のチップの量産を開始するっていう構図ですね。アップルの周回遅れ感がすごいんですが、大丈夫なんでしょうか。

ひゃなばい