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【5G開始】でもiPhoneが2020年になっても5G対応できない理由

しぐのるです。

アメリカと韓国でほぼ同時に世界初の5Gサービスが開始されました。
当初の予定では来週開始される予定でしたが、「世界初の5Gサービス」という称号が欲しい韓国が米国に先んじて5日からサービス開始しようとしたところ、米国は予定を前倒して3日からサービスを開始しました。

因みに、米国ではベライゾン・コミュニケーションズがモトローラ社の端末のみで開始されました。韓国はもちろんサムスンの端末です。

と書くと、韓国がまるで5Gサービスを実用化したみたいに聞こえますが、韓国の5Gサービスは4Gと同じ周波数帯3.5GHzを使うサービスの為、通信速度もせいぜい4Gの数倍程度の5Gモドキです。

対するベライゾンの5Gサービスはミリ波バンドを使ったものなので、ちゃんとした4Gの100倍速を期待できるサービスとなっています。

さらに、米国では一般の地域と一般のユーザーに向けてのサービス開始であるのに対し、
韓国では一部の富裕層と芸能人向けのサービス開始である為、「世界初」の称号は米国ベライゾンにふさわしい称号と言えます。

というか韓国はそのレベルで5G世界初を謳おうとする度胸が凄いですね。

余談ですが、アメリカもこの「世界初」という称号には並々ならぬこだわりを見せます。

例えば、日本のはやぶさ計画が立ち上がった時、もしはやぶさが小惑星イトカワに着陸した場合、それが世界初の小惑星に探査機が自律機能で着陸した偉業となり、その称号を日本に渡したくなかったアメリカは、はやぶさの前に元々周回軌道で維持するはずだった人工衛星を探査機として、半ばミサイルの様に対象(どっかの別の衛星だったはず)に打ち込むことで「世界初の探査機着陸」という称号を勝ち取ったという逸話があります。

その為、日本ははやぶさ計画を小惑星への着陸だけでなく、小惑星のサンプルリターンを遂行する計画に切り替え、見事それを達成してのけたという素晴らしい結果を残すことが出来たというわけです。

因みにこの話、初代はやぶさ計画のプロジェクトマネージャー川口淳一郎氏の講演で直接伺った話です。

川口氏は「アメリカの政治家や官僚はこういう世界初とか世界一という称号をとても大事にしており、その成果を国民に大々的に公表することで、子供達に希望を与えることで、次々と優秀なエンジニアが育つ土壌がある。残念ながら日本にはそのスピリッツがない」とおっしゃられていました。

こういうところが、アメリカをアメリカたらしめているのだなぁと講演を聴いて思ったものです。

さて、長々としてしまいましたが、本題です。

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アップルはクアルコムに特許使用料を払わないので5Gに対応できない

現在、5G対応したモデムチップを実用化しているのは、アメリカのクアルコム【QCOM】のみです。

で、そのクアルコムの特許使用料が高すぎるとアップルがクアルコムに訴訟を起こしているため、アップルはクアルコムの5G対応モデムチップを採用することが出来ません。

※現在のiPhoneにはインテル製のモデムチップが採用されていますが、昔はクアルコム製でした。

そして、そのインテルはというと、5G対応のモデムチップの開発に難航しており、待ちきれないアップルは今度はチップを内製化しようとしていると、こちらのニュースサイトで報じられました。

Appleは5Gモデムの内製化へ向けて始動している?2020年には間に合わない可能性

記事では、アップルがインテルやクアルコムからエンジニアを引き抜き、
5G対応のモデムチップ開発に着手したとありますが、
2019年もぼちぼち1/3が消化されようとしている最中に開発している様では、iPhoneに乗るまでにはまだ相当の時間が必要となります。

よしんばアップル製のチップが完成したとしても、クアルコムの5G対応チップの特許を侵害していないとも限らず、仮にクアルコムに特許侵害でまた訴えられて負けてしまった場合、アップルは5G対応iPhoneを売れなくなるばかりか、開発費用までをもドブに捨てることになります。

個人的にはそんなリスクを負うよりも、アップルはクアルコムに特許使用料を素直に支払って5G対応iPhoneをさっさと出した方が結果儲かるのではないかと思いますが、最早メンツの問題なのでしょうね。

これも私感ですが、故スティーブ・ジョブズだったら、「会社のメンツなんかどうでもいい」と言って、ユーザーに最高のiPhoneを提供しようとしてたんじゃないかなぁと思ってしまいますね。事実ジョブズの時代ではクアルコムと上手くやってこれたわけですし。

それに、如何にインテルやクアルコムの技術者の一部を引き抜いたからと言って、今まで半導体ではなくデバイスを作っていた会社が最先端のチップセットを作れる気はしないなぁ…と思ったら、台湾のTSMCやサムスンと共同開発みたいですね。大丈夫なんその共同開発相手。

台湾はさておき、この記事の冒頭の様な恥知らずな行為を平気でする国とつるむのはあまりオススメできません。シャープの例もありますしね。

アップルがシャープの様にならない事を祈ります。

ひゃなばい